第７０話：志操-シソウ-｜あらすじネタバレ【ヒメゴト～十九歳の制服～６巻】

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＜ヒメゴト～十九歳の制服～＞６巻収録話

＜第７０話：志操-シソウ-＞あらすじネタバレ
今日も渋谷の街で未果子と佳人は客を騙していました。

もうお金のためではなく、ただ面白いからという目的のために。

そして由樹もまた、自分の興奮を高めるために制服を着て街へ繰り出しています。

しかも偶然、彼女が今日やってきたのは渋谷！？

人が多い場所ではありますが、偶然に出会わないとは言い切れません。

あと少し、そんな距離まで迫った三人！

お互いの秘密がついにバレてしまう！？

と思った瞬間、未果子と佳人に声をかけたのは警察でした。

時間は夜の11時、もう高校生が出歩いていい時間ではありません。

補導されるギリギリで逃げ出した二人、運良く由樹からも遠ざかっていきました。

危ない～。

もうちょっとで完全な修羅場が出来上がるところでした。

まだ三人が出会うのは早いという神様のお告げなのか、とにかく今回は助かったようです。

人気がない場所までやってきた二人、ここで未果子は佳人に疑問をぶつけます。

ゆくゆくは女装をカミングアウトするの？大学にも女装して行くの？

確かに女装する男子に関する世間の目は穏やかになっています。

彼が望むのなら、年を重ねてからでも女の格好で生きていくことは可能でしょう。

でも未果子の方は違います。

彼女が求めているのは15歳の自分、こればかりは年齢に逆らうことができません。

今日は騙せたけど、明日はダメかもしれない…。

いつもそんな不安が付きまとっている彼女ですが、なんで続けているのか？

それは未果子が15歳の少女に絶対の価値を見出しているから。

大人の綺麗な女になることなんて彼女にとっては無価値なのです。

皆が欲しがり憧れる「女の子」という存在のまま、私は限界までいたい

ハッキリと言い切った彼女に佳人はイケナイ感情を抱いてしまいました。

永尾未果子は最高の女の子だ

佳人もまた、男になっていく自分に価値を見いだせないでいます。

だから彼女の志と自分の志は同じだと感じてしまったようで…。

佳人は決意します、彼女に従うことを。

どんなに危険で恐ろしくても、彼女についていくことを…