ヒメゴト〜十九歳の制服〜|隠し事はバレた方が良いのか悪いのか

ヒメゴト〜十九歳の制服〜|秘密と向き合う微妙なバランス

秘密を抱える19歳の物語
ヒメゴト〜十九歳の制服〜
作者:峰浪りょう
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配信サイト:まんが王国
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「ヒメゴト〜十九歳の制服〜」は、大学生の男女三人が偶然の中で知ることになるお互いの裏の顔を、他人に知られることでそれまで隠し続けた部分に向いあうことになるストーリー。

 

主人公は、見た目と言動が男子っぽい女子「櫟原由樹・いちはらゆき」と、見た目はお嬢様っぽい純情系ですが、売春で生計を立てる女子「永尾未果子・ながおみかこ」

 

そして、中世的な外見で女装壁のある男子「相葉佳人・あいばかいと」の三人。

 

人間であれば、素の自分というか、本来の自分の姿を他人の前にさらけ出すことを恥ずかしいと感じることもあり、少し自分を大きく見せたいところがあっても容易に想像できるものです。

 

しかし、本作に登場するこの主人公の三人の秘密は、他人にホイホイと話すことを憚る内容で、それが他人に知られることでそれまで築いてきた自分の他人から見たイメージを木っ端微塵に壊すものでした。

 

それだけに、他人にその秘密を知られることは避けたいはずのものでしたが、逆にその秘密を共有できる人間に出会うことで、偽りのない自分を受け入れてもらえて、それまで埋められなかった心の隙間を埋めることになります。

 

ただ、それを三人の際どい関係で埋めあうことになるので、その微妙なバランスにとてもハラハラさせられます。

 

彼らの関係や隠していた自分とどう向き合うのかは、ぜひ原作で確認して頂きたいですが、彼らの隠し事がお互いにバレていなかったら、もっと悲惨な人生を歩むことになっていたのかもしれないと思うと、彼らの秘密はバレて良かったものだと感じます。

 

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