第94話:失楽園-パラダイスロスト-|あらすじネタバレ【ヒメゴト〜十九歳の制服〜8巻】

第94話:失楽園-パラダイスロスト-|その後、彼女はどこへ行く【ヒメゴト最終巻】

<ヒメゴト〜十九歳の制服〜>8巻収録話

 

第89話 微笑-ホホエミ-
第90話 自我-クルシミ-
第91話 映-ウツサレルモノ-
第92話 失-ナクス-
第93話 剥-ハグ-
第94話 失楽園-パラダイスロスト-
第95話 脱-ダツ-
第96話 解-ホドク-
第97話 暴-アバカレル-
第98話 深淵-オクフカク-
第99話 解散-カイサン-
最終話  佳人、未果子、由樹-ソレゾレ-

 

<第94話:失楽園-パラダイスロスト->あらすじネタバレ
断ち切ってあげる、そう言って未果子が手にしたのはハサミでした。

 

優しい言葉をかけながら由樹の制服を切り刻んでいく彼女、止めようとしてもあっという間にボロボロになってしまいます。

 

そして次に彼女が目をつけたのは佳人に結んでもらった髪でした。

 

短いながらも一つに縛った髪の毛を手に取り、ハサミを入れようとしたのですが…。

 

その瞬間、未果子は自分の過去を思い出します。

 

祖母に髪を切られ続け、耐え忍ぶしかできなかったあの頃を。

 

彼女がひるんだスキに由樹は手を掴み、咄嗟に言い返しました。

 

あんただって押し付けている、あたしはアンタの望むものにはなれないと。

 

そして彼女は問いかけます。

 

未果子は何ごっこがしたいの、あたしに何の役をやらせたいの?

 

これって実は彼女の確信を突いている質問で、何かに気がついてしまったようです。

 

いい、もうおしまいと言って未果子はあっけなく立ち去ってしまうのでした。

 

由樹には言われたくない一言だったのか、それとも何かを思い出したのか?

 

まだ真相は分かりませんが、彼女の中で何かが切れてしまったことは確か…。

 

ひとり携帯を見ながら、未果子は夜の街に向かって歩き出してしまいます。

 

まだパーティーの途中だったとつぶやきながら…。

 

何とか危機を乗り越えた由樹、呆然としたまま座り込んでいると玄関から誰かが入ってきました。

 

制服姿から一瞬、未果子かと思いましたが相手は佳人!?

 

ホッとしますが、電気をつけられるとあらわになったのは切り刻まれた制服姿の自分。

 

慌てて電気を消すようお願いし、何があったかを話します。

 

手をつないだまま、佳人は静かに話を聞いてくれました。

 

そして怪我はないかと心配されますが、明るいところに体をさらしたくはなく。

 

ならば触って確かめて欲しいと佳人を見つめ…

 

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